内視鏡研修

医師の研修 消化器内視鏡研修計画

入門
(1〜2ケ月)
見学ならびに患者の介護
  • 内視鏡の基本構造、取り扱い
  • 症例検討会への参加
  • 入門書での学習
  • 上部消化管内視鏡の挿入技術(模型を用いたトレーニング
初級
(3〜12ケ月)
  • 上部消化管内視鏡検査(通常観察・色素法と生検)
  • 大腸内視鏡の挿入技術と観察
中級
(1〜2年)
  • 上部消化管内視鏡治療(ポリペクトミー・止血術)
  • 超音波内視鏡検査
  • ERCP
  • 大腸内視鏡検査(通常観察・色素法と生検・拡大観察)
  • 大腸内視鏡治療(ポリペクトミー・止血術)
上級
(2年以降)
  • 上部消化管内視鏡治療
    (内視鏡的粘膜切除法(鶏皮・鶏肉を用いた切開剥離法のトレーニング))
  • 早期食道癌と胃癌の粘膜切除術・光線力学的治療・
    食道静脈瘤治療(結紮術・硬化療法)
  • 悪性狭窄解除術(バルーン、ステント留置)
  • ERCP(乳頭切開術・悪性狭窄解除術(バルーン、ステント留置)
  • 膵管鏡
  • 大腸内視鏡治療(粘膜切除術・悪性狭窄解除術(バルーン、ステント留置)

内視鏡スタッフの研修

初期
(1〜2週間)
  • 全体的なオリエンテーションを行ない、個人目標を立てる。
短期
(3ヶ月までの目標)
  • スコープの構造を理解する。
  • 処置具の名称、使用方法を理解する。
  • 検査、処置手順を理解する。
  • 内視鏡室で管理している患者チェックを理解する。
    ※PEG、大腸ポリペクトミー後、EMR後等
  • 消化器内視鏡機器洗浄、消毒ガイドライン及び当院マニュアルに沿い、適切な洗浄、消毒が行なえる。
  • 内視鏡検査・処置の予約が確実にできる。
  • 緊急内視鏡検査の見学。
中期
(6ヶ月までの目標)
  • 短期目標項目が適切に行える。
  • 内視鏡に関する研修会及び技術会に参加し、知識を深める。
  • 処置内視鏡の準備から介助まで適切に行える。
  • 緊急内視鏡時の対応ができる。
長期
(1年目での到達目標)
  • 消化器疾患について理解している。
  • 正しい洗浄、消毒について理解している。
  • 感染対策に努める。
  • 内視鏡機器、処置具に関して正しく理解している。
  • 安全で迅速な検査、処置が行なえるよう介助できる。
  • 患者管理が確実にできる。
  • 常に内視鏡及び消化器の情報収集に努め、新たな目標の設定ができる。